※RPAを知らない人にはあまり面白くない記事なので読み飛ばしてもらった方がいいかもです。
今となっては様々なRPAツールが出回っているが、数年前は5大RPAツールと呼ばれるシェア率の高いツール群がRPA業界を牽引していた。
その中でも僕がよく使っていたものとして、UiPathとBlue Prismというツールがある。
仕事上、Blue Prismを使う機会が多かったが、最近になってUiPathのPoC支援などのお仕事もいただく機会が増えてきた。
UiPathはもう3~4年ぶりに触るツールなので、かすかな記憶を頼りに機能を思い出していこうと思ったが、あまりの変貌ぶりに、これはちょっと腰を据えてやらないとまずいなーと。。。
一昔前はツール同士の比較記事が公開されれば必ずといっていいほど炎上していたが、もう今は誰も気にしないだろう。ということで割とがっつりUiPath触ってみたので比較記事を…と思ったが、骨が折れるw
僕の感想だけ書こうと思う。
一言で言うなら、手数のUiPath、男気一本のBlue Prismといったところだろうか。(全然意味が分からない)
前述したように、UiPathはRPAだけに留まらず、Automation Cloudの中で、RPAロボットの統合管理を担うOchestrator、ローコードツールであるApps、データストレージサービスのData Service、業務プロセスの文書化やプロセス化を支援するTask Capture、サードパーティーアプリケーションとの連携を行うコンポーネント群を提供するIntegration Serviceなどなど、業務効率化をいろんな形で支援する機能が揃っている。完成度にバラつきはあるものの、ユーザーにいろんな可能性を提示してくれる点では素晴らしいと思う。RPAにこだわらず、"業務効率化"を支援するという目的とニーズに沿ってあれこれトライしているのがとても好印象。
Automation CloudやOchestrator、Appsなどのアクセス権の設定は操作に慣れは必要なものの、結構細かいところまで設定が可能である。Data Serviceのフィールドごとにアクセス権が設定できるのは正直驚いた。管理者以外の人がAutomation Cloudを触ることを考慮し、いろいろと配慮しているのが感じられた。機能として仕上げるのはかなり苦労したと思う。。。
Appsはこれからに期待といった感じ。今の完成度で十分アプリは作れるけど、コードに頼らざるを得ない場面がちょっと多いかなぁ…という印象がある。エンジニアでない人が作る前提であれば辛うじて扱える、かも。他にもまだ改善の余地はありそうなのでブラッシュアップしていってもらって、ゆくゆくはkintoneに並ぶ完成度になればもっとシェアが広がるのかな、と。。。
対するBlue Prismは男気一本。手数よりもRPAそのものに特化している感じ。
"RPAを卒業する"と謳っているが、堅実に細かい改修を重ねている。個人的にはこの方針でいいと思ってる。僕は2019年頃のv6.5あたりから触り始めているのだが、それから5年ほど経った今でも基本のアーキテクチャは変わっておらず、UI自体も劇的に変わっているわけではないので、メジャーバージョンアップしても使い勝手はそれほど変わらない。変わらないのだが、確実にユーザーの声を聞き、必要とされる機能をきちんと絞って改良している印象がある。
いや、意見や要望がないわけではないよ?
UiPathやAutomation Anywhereでは当たり前に実装されている"トリガー"はほしい。Blue Prismはロボットの同時実行数=ライセンスコストとなるため、ライセンス消費率を下げるような機能を作ってしまうとカニバるのであえて作っていないのかも、と勘繰ったり。。。
最近はnoteの記事のおかげでだいぶ改善されてきてると思うけど、日本語ドキュメントをさらに充実させてほしい。(note記事の中の人、お世話になっております。とても丁寧で分かりやすい記事です。これからも頑張って執筆お願いします)
あと、Chorusは果たして必要なのか?…などなど。
ただ、堅実に昔からある機能をブラッシュアップしてきているのはとても好印象なので、多くは求めない。これからもユーザーの声に耳を傾けていってほしいなーと思ってます。
というわけで、例えるなら
UiPathは多彩な光線技でバリアしたり絞めあげたり切り刻んだりして攻めるウルトラマンエースで、Blue Prismは足技一本で果敢に攻めるウルトラマンレオみたいな。
UiPathは変化球の魔術師・ダルビッシュで、Blue Prismは直球とカーブでゴリ押す江川みたいな。
そんな感じです。