ITエンジニアという仕事は日々勉強とよく言われますが、僕は昔から本当に勉強が苦手です。でも一応新卒から10年ほどはITエンジニアとして飯を食うことができています。
自分としては何でこんなに続いてるんだろうと思ってるし、適性もたぶんない。
ITスキル以外のところで辛うじて食いつないでいるような気もせんでもない。資格のための勉強なんてまるでやってないし、怠惰の極みだと思ってますw
思うに、僕の中で"勉強"と思っていない瞬間に実は勉強をしているのではないか、と。
僕が思う勉強というのは、本を開いてマーカー引いたりして頭に叩き込む、みたいなことをイメージしています。
でもたぶん僕はそのスタイルは全然相性が良くなくて、てんで頭に入ってこない。記憶力が悪いのもあるけど、なんというか、実体が伴わないから理解が進まないという表現が近い気がします。
目の前でパケット通信の仕組みが映像として流れるわけでもない。DBのテーブルにインデックス張ると何でパフォーマンスが上がるのか、理屈は分かってもその証拠を目の前で確認していないから納得まではできない。
つまり、本を読むだけではダメで、実際にそうなるんだということを身をもって体感しないと学習しないんですね。実際にPCで"可視化できる何か"を用意して試してみる、とか。
本だけの説明で分かった気になって、それを他の人に同じようにレクチャーするのはホントに無理で、受け売りができない。自分が体感しないと自信を持って伝えられない。
学生の時は数学がホントに苦手でした。今でこそPCで数式をグラフなどでシミュレーションすれば腹落ちするかもしれないけど、当時は教科書を読む、書いてみるくらいしか勉強の仕方を知らなかったから、全然理解が進みませんでした。
今やってるRPAの開発の仕事は、実際に疑問に思ったらロボット作って試してみたらスパッと納得できることが多いので、理屈だけで終わらず"体感"を通じて理解できています。
理屈を"可視化"するコンテンツを自分で用意して"体得"していく。
文字情報だけでは分かった気になりやすいので、"体感"を通じて"体得"する、という意識で学習に取り組むといいんだろうなーと思っています。